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2022年5月17日

有料老人ホームは、どんなところ?

有料老人ホームは、民間事業者が運営しています。食事等の生活支援が付いた住宅型、健康型、介護付の3タイプがあり、住宅型は、自立〜要介護の高齢者が生活サポートを受けて生活する施設です。健康型は自立した生活ができる高齢者が入居できます。接遇面も重視しています。介護型は主に介護が必要な高齢者が入居できます。

働き方の特徴

「住宅型」や「健康型」、「介護付」があり、介護付きと自立の混合型も多数あります。要介護者には身体介護がありますが、高級感のある建物になるほど利用者の自立度は高めで生活支援が中心になります。接遇を重視し、サービスの提供をするという考えから利用者のニーズに細やかに対応し、日々の快適な暮らしを支えます。

 

<住宅型有料老人ホーム>

食事の提供や掃除、見守りなど生活支援のサービスが付いた高齢者向けの居住施設です。介護が必要になった場合は、他の介護サービスを利用しながらホームでの生活をすることができます。レクリエーションやイベントなどが充実している施設が多いです。

 

<健康型有料老人ホーム>

介護が必要ない高齢者向けの食事提供や生活支援などがついた居住施設です。元気な高齢者が楽しめるような設備が充実していることが多いです。

 

<介護付有料老人ホーム>

介護のサービスが付いた高齢者向けの居住施設です。介護を必要としている高齢者が安心して暮らせるように様々なサービスが配慮されています。

 

どんな人が利用者なの?

<住宅型有料老人ホーム>

原則65歳以上の自立〜(軽度)要介護の方が入所しています。比較的介護が必要ない人が多いため自由度が高く、レクリエーションやイベントに参加したり楽しんでいる利用者もいます。

 

<健康型有料老人ホーム>

原則65歳以上の自立した高齢者の方が入所しています。要介護になった場合は退去が必要となりますので、身の回りのことは自分でできる健康的な利用者が多くいます。

 

<介護付有料老人ホーム>

 原則65歳以上の生活するために必要な食事、洗濯、入浴などの介護サービスを必要としている利用者が多くいます。

 

仕事内容は?

介護職員の主な仕事内容は、外出の付き添いやレクリエーション活動のサポートを行います。介護度によっては食事介助、入浴介助、排泄介助などの身体介護、生活援助なども行います。

 

・食事介助

自力で食事を摂ることが難しい利用者のために、それぞれの利用者に適した方法で食事をサポートします。

 

・排泄介助

排泄介助には、「トイレ介助」「ポータブルトイレ介助」「オムツ介助」などがあり、職員には利用者の自尊心を損なわない声かけやサポートが求められます。

 

・入浴介助

利用者の身体の清潔を保つこと以外にも、血液の流れを良くしたりリラックス効果が期待できます。

 

・移動介助

「起きる」「立つ」「座る」「歩く(移動する)」などの体の動きが取りづらい利用者に適切なサポートをします。

 

・レクリエーション

体の機能を維持させたり、脳の機能を維持すること、気持ちのリフレッシュや、他者との交流にもつながります。

また、介護老人保健施設では夜間勤務、施設で最後を迎える利用者さんの看取りなどもあります。

 

・夜間勤務

昼間に比べて、仕事量が少ないため、少ない人数の配置になることがほとんどです。基本的には、利用者の就寝後の見守りがメインの仕事になります。

・看取り

病状の改善が見込まれない利用者に対して、積極的な医療行為を行わず、自然の成り行きに任せて静かに死を迎えます。

 

どんな人たちが働いているの?

有料老人ホームは、入所している利用者に適切な介護サービスを提供している施設です。その施設の中には介護職員だけではなく医師や看護師など職種ごとに人員配置が国の基準として設けられています。自分自身が介護職員として働く際にどんな人たちと一緒に仕事をするのかどんな役割で働いているのか見てみましょう。

 

看護師

【仕事内容・役割】

利用者の健康管理を行います。体温、血圧、脈拍などの毎日の健康管理のほか、医療処置・服薬の管理などを任されます。

 

管理栄養士

【仕事内容・役割】

利用者への食事の提供の他、献立を決めたり必要な栄養マネジメント管理を行います。

 

生活相談員

【仕事内容・役割】

関係機関との調整や、福祉サービスの提供など、利用者や利用者家族から寄せられる相談に対する援助を行います。

 

介護職員

【仕事内容・役割】

利用者の日常生活全般の介助を行います。直接的な介助以外にも、観察記録や掃除・洗濯などの日常的な生活で発生する業務を任されます。

 

機能訓練指導員

【仕事内容・役割】

機能訓練指導員には理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師などがあります。利用者の日常生活機能向上のためにそれぞれのサービスを提供します。

 

介護支援専門員

 

【仕事内容・役割】

介護支援専門員は、ケアマネージャーとも呼ばれ、利用者の介護サービス計画を作成します。それぞれの利用者に合った介護サービスを提供します。

 

調理員

【仕事内容・役割】

調理師や栄養士の指示に従って調理を行います。すでに決まっている献立を、決められた分量で作る必要があります。

 

管理者

【仕事内容・役割】

管理者は、施設長などとも呼ばれ、施設全体の運営をします。有料老人ホームでは管理者に特別な資格は必要ではありませんが介護についての知識が必要となります。

どんな人に向いている?

●接客マナーのスキルも磨きたい人

サービス提供にあたりおもてなしの心を持って相手に接することが重要です。そのため、利用者やその家族への丁寧な対応が求められます。接客業が得意な人には向いていると思います。

 

●介護の他に幅広いサービスに興味のある人

有料老人ホームでは、他サービスの提供にあたって利用者が快適に過ごすことが重視されています。

 

●キャリアアップを考えている人

有料老人ホームは複数の事業所を経営していることが多く、管理職のポジションを狙うことができます。将来的に管理職などにつきたいと思っている人はチャレンジしてみてください。