ケアハウス（軽費老人ホームC型）は、どんなところ？

身寄りがなく一人暮らしに不安がある高齢者向けの施設です。支援内容によって一般型と介護型があります。都市部にある都市型軽費老人ホームは家庭的な雰囲気で、主に日常生活の支援と食事を提供しています。

＜一般型（自立型）ケアハウス＞

自宅での日常生活に不安がある方向けの施設です。掃除や洗濯、食事の提供などがメインです。必要に応じて訪問介護やデイサービスなど介護サービスを受けられます。

＜介護型ケアハウス＞

介護保険法における『特定施設入居者生活介護』の指定を受けている施設で、医療のケアやリハビリなど身体的な介護を目的とした施設です。介護度が上がっても長く住み続けられるようになっています。

＜都市型軽費老人ホーム＞

身体機能の低下で、1人暮らしをすることが不安な方を対象とした施設ですが、都市型は大都市圏限定です。土地代の関係で、東京独自に費用を設定して低額でサービスを受けられるようになりました。

働き方の特徴

身の回りのことはできますが、身体機能の低下や家族からの援助が難しいことから独居に不安を抱える高齢者向けの施設です。身体介護よりも食事提供や施設内の掃除など生活のサポートが中心であり、近年増加している都市型軽費老人ホームは地価が高い都心に多く、小規模で家庭的な雰囲気が特徴です。

どんな人が利用者なの？

＜一般型（自立型）ケアハウス＞

自立〜の60歳以上の方で日常生活はある程度送ることができますが、自宅での生活に不安がある方が利用しています。

＜介護型ケアハウス＞

65歳以上で要介護1以上の介護を必要としている方が利用しています。

仕事内容は？

食事の提供や施設共用部分の掃除などもあります。また、レクリエーション活動のサポートも行います。

・食事介助

利用者の状況によっては職員側で食事にとろみをつけるなど食事形態を調整して、嚥下事故が起きないように工夫します。

・排泄介助

排泄介助には、トイレ介助だけでなくポータブルトイレの介助やオムツの介助、便器や容器を使用する介助があります。

・入浴介助

身体を衛生的に保つために、入浴介助は大切です。また、リラックス効果や血液の流れを促すなど入浴の効果はさまざまあります。利用者に合った入浴方法を行います。

・移動介助

生活するうえで必要となる「起きる」「座る」「歩く」などの動きが困難な利用者のために、移動の際のサポートをします。

・レクリエーション

レクリエーションは、利用者の方が安全に、かつ楽しく入所施設で過ごすためにあります。

・夜間勤務

日中よりも少ない人員配置で良いという決まりになっています。夜間であっても利用者の介助が必要になるシーンもあるので大事な仕事です。

どんな人たちが働いているの？

看護師　

利用者の健康管理を行います。体温、血圧、脈拍などの毎日の健康管理のほか、医療処置・服薬の管理などを任されます。

生活相談員

利用者の相談援助だけでなく、利用者家族への相談援助を行います。専門資格が必要になります。

介護職員

利用者の日常生活全般の介助を行います。直接的な介助以外にも、観察記録や掃除・洗濯などの日常的な生活で発生する業務を任されます。

機能訓練指導員

利用者の身体や、生活機能の向上を目的とした運動指導などを行います。

介護支援専門員（ケアマネジャー）

利用者に提供する介護サービス（ケアプラン）の作成・管理を行います。

施設長

ケアハウスで施設長になるためには、社会福祉主事任用資格を有することや、社会福祉事業に2年間従事した経験があるほか、講習会の受講が求められています。

どんな人に向いてる？

●高齢者の生活支援をしたい人。

一人暮らしに不安を抱えた利用者が多いため、生活を行う上で頼られることが多いです。また、ケアハウスは、自宅と同じように過ごせ、プライベートが守られているところが多いです。そのため孤独を感じないようにレクリエーションなどを行って利用者同士の交流や趣味につなげやりがいを見つけてもらうことも重要といえます。

●施設の掃除や食事提供など幅広い業務を行える人

介護型のケアハウスでは、生活の支援はもちろん要介護度が高い利用者に介護サービスも行うため視野を広くもつ必要があります。介護サービスを一通りやってみたい、学んでみたいという人には向いています。