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2022年7月28日

介護学生に知ってほしい!どんな資格があるの?

介護に関する資格には幅広い種類があります。資格は必ずしも取得しないと介護の職につけないわけではありませんが、知識があれば任せられる仕事やキャリアアップに繋がります。介護職に働く準備としてキャリア計画をつくってはいかがでしょうか。

主な介護資格

【介護職員初任者研修】

初めて介護職に就く方や、これから介護業界で働きたい方が取得する資格です。受験資格などは特にありません。誰でも受講できます。介護施設で働くことになると取得を推奨される資格のため、資格取得費用を負担してくれる会社もあります。また、訪問介護で働く際には、ほぼ必須の資格です。

 

【介護福祉士実務者研修】

介護職員初任者研修の上にあたる資格で、ある程度介護職を経験した方が、スキルアップのために受けることが多い資格です。医療的ケアに関する知識や喀痰吸引などの、実践的なスキルを身に付けていることを証明できます。受験資格は特になく、誰でも受講できますが、介護職員初任者研修を取得していると研修が一部免除されるため有利です。また、介護福祉士(国家資格)を取得するには、この介護福祉士実務者研修を修了していることが必須です。

 

【介護福祉士】

介護職の唯一の国家資格です。利用者さんの状況に応じた介護サービスの提供や、ご家族からの相談対応・アドバイスや介護職員の指導など幅広い業務ができます。

 

認定介護福祉士

介護福祉士の上にあたる資格で、介護福祉士以上に利用者さんや環境に対応できる知識やスキルを習得し、介護現場のリーダーとなれる能力を持っていることを証明できます。ユニットリーダーや施設長といった、管理者や幹部候補へのキャリアアップを目指す方が取得する資格です。

 

【認知症ケア専門士】

一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間の資格です。認知症への理解や技術を深め、高度な知識や技術を用いたケアを行えます。受験資格が「認知症ケアの関連機関や団体において、受験年の3月31日より10年以内に3年間の実務経験があること」と定められています。介護業界に留まらず、医師や看護師など医療分野でも注目されています。

 

【ケアマネージャー(介護支援専門員)】

非常に専門性の高い資格です。ご利用者さんに合う介護施設や介護サービスを選択し、利用者さんやご家族へ提案ができる「介護サービス利用計画書(ケアプラン)」の作成を行えます。受験資格は、指定された国家資格を保有したうえで5年以上かつ900日以上の実務経験が必須です。また、相談援助業務の実務経験が5年以上必要です。

 

介護業界で知られている主な資格をご紹介しました。これらの資格以外にもマイナーですが、これから需要が高くなりそうな資格はたくさんあります。例えば、移動介護従業者(ガイドヘルパー)、同行援護従業者養成研修、行動援護従業者養成研修、重度訪問介護従業者、難病患者等ホームヘルパー、サービス介助士(ケアフィッター)など、自分のキャリア計画に合わせて取得していくのも良いでしょう。

 

資格があることへのメリット

●給料アップ

 資格によっては取得すると昇給してくれる施設もあるようです。すぐ取れるものから、時間をかけて勉強しないといけない資格もあります。前もって施設見学の時に確認してみるのも良いですね。

●利用者さんやご家族さん、一緒に働く職員からの信頼

 資格があれば、介護に関する知識やスキルを有していることがわかりやすいです。利用者さんやご家族さんも安心して相談できますし、より専門的な知識があるので一緒に働く仲間から頼りにされます。

●キャリアアップ

 資格によっては管理職に就けたり、責任ある仕事が増えていきます。介護の仕事を長く続けていく方は、たくさんの経験を積めるように資格を利用して昇進を目指してみましょう。さらに転職でも有利となります。

●知識のレベルアップ

 介護の知識があることで、利用者さんにさまざまな分野からアプローチできます。できることが広がると自信やモチベーションにも繋がります。

 

日本は介護先進国です。まだまだ新しい技術や知識が増え、制度も新しくなり業界としても成長していくでしょう。その中でどんなキャリアがあるのか、どんな経験をしたいのかなど若い頃から考えることが重要です。そして、知識と経験を蓄えた介護職の若者たちが日本を背負ってくれる存在となり、日本の未来がより明るくなるでしょう。