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2022年5月31日

埼玉エリアの 法人が参加保育園連携 さくらグループの取り組み

ひとつの保育園ではできない大きな 取り組みができる!
地域の保育園が互いに手を取り合い、保育現場を盛り上げる保育園連携が埼玉で結成された「さくらグループ」。
その取り組みとメリットをご紹介します!

保育園連携って?

保育園連携のさくらグループは埼玉県にある複数の保育園が、勤務する保育士と保育園に通う子どもたちのために手を取り合って、より良い保育を行い、より働きやすい職場をつくることを目的として2015年に設立されました。保育園の代表者たちが協力し合いながら保育士の採用活動を行ったのがさくらグループのスタート。当初は小さな集まりから始まりましたが、現在は県内で保育事業を行う17の事業者が加盟。合計で約100の保育園が参加するグループへと成長しました。「働く保育士たちが生き生きと 活躍し、その姿を見た子どもたちが笑顔になることを目指す」という共通の志を持った法人が集っています。

連携のメリットは?

さくらグループでは合同でパンフレットや動画を作成したり、就職フェアで連携しり一丸となって採用活動を行っているほか、加盟園の保育士を対象とした合同研修を開催しています。また、大規模な園児たちのサッカー大会「保育園交流チャレンジカップ」を年に一度行い、行政などと連携して園児たちの絵画展を開くなど、保育現場を盛り上げています。規模の大きなイベントを開催できるのも強みです。ひとつの保育園では難しいことも、複数の園が協力し合うことによって実現します。各保育園で働く保育士同士はもちろん、子どもや保護者たちも一体となり交流イベントを楽しんでいます。

 

さくらグループのこれまでの 取り組みの一部をご紹介します。

保育園交流サッカー大会

埼玉県150周年記念の行事として2021年12月に開催されたサッカー大会 。埼玉スタジアムで行われた大会には、83チーム約1200人の子どもが参 加しました。大きなグラウンドでボールを追いかける子どもたちの姿 は 、感染症で暗くなった気持ちを吹き飛ばしてくれます。地元サッカークラブの浦和レッズや大宮アルディージャの協賛を得て 、当日は埼玉県知事も駆けつけるなど、大規模な大会となりました。

保育士合同研修

違う園に勤める保育士が意見を出し合う合同研修や、1日他園で勤務してみる交換研修なども積極的に行われています。自分が勤務する法人以外の保育を見ることは 、保育 士たちにとっても貴重な機会です。子どもたちへの言葉掛けや保育の引き出しを見せ合い、学び合う精神を大切にしています。アイデアを共有し高め合っていくことで、今後も さらにユニークな取り組みが生まれるかもしれません。

保育園絵画展

ニューシャトルの鉄道博物館駅と埼玉高速鉄 道の浦和美園駅で開催された園児たちの絵画展。展示されたおよそ400点の絵画は、すべてさくらグループの参加園から寄せられたもの。 駅を歩く人々も足を止めて、カラフルな絵画の数々を目にしていました。

医療・介護分野にも展開
結成7年目を迎えたグループの未来

ひとつの保育園ではできないことが、どんどん実現して実績が積み上がってきました。保育士同士も他園の様子を知ることができて、保育技 術のレベルアップになっているという声を耳にします。子どもたちも普段は一緒にいない他園 の子どもたちと触れ合う機会ができて刺激になっているようです。今後は自治体との連携による地域貢献を続け、保育以外の医療・介護分野にも展開を見据えています。2022年度からは医療ケア児の保育なども着手しますので、よりグループで力を合わせた活動を続けたいですね。