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2022年8月29日

私でも保育士になれる?保育士に向いてるの?と不安に思うあなたへ

保育士は素敵な職業で特に女性の方だと一度は憧れたことがある人も多いと思います。しかし、その一方で興味はあっても自分に保育士が務まるのか、保育士にどんなことが求められているのか具体的に分からず、保育士になると決意できない方もいます。そんな人のために保育士とは一体どういう職業で、どういった人が向いているのか解説します。

 

保育士ってどんな仕事?

『保育士』は誰でも知っている職業です。保育士が子どもの世話をする仕事ということはなんとなくは理解していても、具体的にどんな業務なのか知っている人は少ないのではないでしょうか。まず初めに、保育士がそもそもどういった職業なのかをまずは紹介します。

保育士とは?

児童福祉法によると、「保育士とは、保育士の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識および技術を持って、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう」とされています。つまり、保育士とは『子どもの保育を行い、保護者の保育に関する相談に乗る者のこと』を指します。

保育ってなに?

では、そもそも保育とは一体なんでしょう。保育所における保育とは「養護と教育が一体となって行われるものである」と規定されています。
つまり、保育とは、『子どもの安心できる環境を作ること』+『子どものできることを増やせるように援助すること』です。

保育士の仕事って何?

保育士の仕事は
⑴子どもにとって安心できる居場所となること養護)
⑵子どものできることを増やすための援助をすること教育)
⑶子どもの保護者や地域の住人に対して保育に関する相談に乗ること
以上の3つとなります。

 

保育士に向いているのはどんな人?

①人と関わることが好き

保育士は子どもはもちろん、保護者や近隣住民など様々な人と関わる福祉職です。福祉職というのは、『人』がいることで初めて成立する仕事で、『人』と関わり、その利益を守る仕事です。そのため人と関わることが好きな人には天職です。

②健康に気を配ることができる人

子どもと遊ぶことは体力が必要です。外で遊ぶのはもちろん、抱っこやおんぶをしたり、お散歩の際はたくさんの子どもを乗せたお散歩カートを押さなくてはなりません。また、保育園は感染症が流行りやすく、保育士は常に感染症にかかるリスクがあります。免疫力を高め、体力をつけるために食事管理や睡眠時間の確保など、自分自身の健康管理ができる人が向いているでしょう。

③観察力のある人

大人は、自分の不調をなんとなく感じたり伝えたりできますが、子どもは自分で自分の不調を上手に伝えることができません。痙攣や乳幼児突然死症候群、アレルギーなど突然命の危険にさらされる場合もあります。その他にも、あざなどが虐待の発見につながることもあります。そのため、日々の子どもの体調を気遣うのはもちろん、子どもの機嫌や食欲、食事量、排便の有無、便の形状や色、顔色、あざ、虫刺されなど日々の生活から子どもの健康状態や異変、普段と違う様子などにも気を配らなければなりません。子ども一人ひとりの様子を観察し、細かなところにも気付くことができる人は保育士に向いているでしょう。

④コミュニケーション能力のある人

保育士は子どもをはじめ、保護者や職場の人など、たくさんの人と人間関係を構築する職業です。そこで重要になってくるのが信頼関係です。信頼関係がないと、子どもが安心して過ごすことも、保護者の方も安心して子どもを預けることができません。そういう信頼関係を築くためにはコミュニケーション能力が大切です。

⑤明るく前向きに取り組める人

保育士は保護者からのクレームや、職場で指摘を受けることが多い仕事です。また、子どもがいうことを聞かなかったり、子どもの何気ない素直な一言に傷ついたりと、子どもとの関わりの中でうまくいかない場面も多くあります。そういった環境でも、指摘されたことを素直にきちんと受け入れ、前向きに切り替えられる人は保育士に向いていると言えるでしょう。

⑥冷静で判断力のある人

子どもの身の周りには常に危険が溢れています。外へ出れば車が走る道路を横断することもあり、遊具も事故の可能性があります。公園に落ちている木の枝や石でさえも危険が及ぶことがあります。また、室内でも口に入れられるサイズのおもちゃは誤飲の可能性がありますし、椅子から落ちたり、1歳前後だと歩行がまだ不安定であちこちぶつけたり、と子どもの身の周りの危険はあげたらキリがありません。万が一の時、冷静で迅速な対応・判断力が子どもの命を守ることにつながります。判断力のある人は保育士に向いているといえるでしょう。

 

「子どもが好き」という気持ちがあるならば、迷わず一歩を踏み出そう!

保育士に向いている人を紹介しましたが、なんといっても、子どもが好きで子どものことを考えて行動できる人が一番、保育士に向いています。子どもは周りの大人の行動を見て様々なことを学びます。そのため、子どもに真似されても恥ずかしくない行動を取らなければなりません。また、なんでも子どものわがままを聞いてあげるのではなく、ダメな行動をきちんと指摘し、良い行動へ促さなければなりません。そのためには子どもとの信頼関係が必要です。それは簡単なことではなく、子どものことが好きではないとできないことです。保育士は大変な仕事ですが、子どもの成長を感じることができるやりがいのある仕事でもあります。子どもが好きという気持ちがあるならば、保育の道に進んでみてはいかがでしょうか。