• 大阪

自然に恵まれた環境のなか
「のびのびと健康で明るい保育」で
豊かな人間性を育む

職員も子どもたちも過ごしやすい
たくさんのアイディアが詰まった園舎

子どもたちが明るく健やかに育つ環境を整えながら、子どもたちの「生きる力」を養う、社会福祉法人花窓堂。一人ひとりにしっかり向き合い、健康でのびのびと園生活を送れるように見守っています。

今回お邪魔した「長房みなみ保育園」はJR西八王子駅からバスで約７分、東京都の西に位置する八王子市にあります。駅から少し離れてはいますが、近隣には豊かな緑が残り、小学校や高校も。最寄りのバス停に降り立って見上げると、丸や四角の窓が並ぶ園舎が温かく迎えてくれます。

ここは2020年4月に開園。建築時に業者さんと何度も話し合いを重ねて出来上がったこだわりの園舎は、白木を多用した温かな雰囲気。

玄関ホールには流木を使った小さな水槽があり、忙しい大人が自分を取り戻せるような、そんな癒しの空間が広がります。さらに、階段の壁面を木材で立体的な木立に見立てたり、色が変わる照明があったり、これまでの保育園のイメージを超えるインテリアが印象的です。

大きな窓がある園児室も広々。子どものロッカーは廊下側からと保育室側から出し入れができ、園児の部屋の引き戸は最初から入り口に柵が設けられているなど、その一つひとつが職員の働きやすさに配慮した造りになっています。

また、園舎内はあらゆる部分の角が丸くなっていて、子どもたちがケガをしにくいデザイン。職員の心配や不安を軽減しています。

若い世代の意見を柔軟に取り入れ
よりよい保育環境をつくる

法人での保育歴1年目の内田美和さんと角田萌さんにお話しを伺うと、この園は園舎に加えて、人間関係もすごくいいのだとか。

「若手からベテランまで働いていますが、指導すべきところはしっかり指導し、的確なアドバイスをくださいます。良い点もきちんと評価してもらえるのが嬉しいです」と内田さん。

同世代の仲が良く、リーダー保育士にも相談しやすく、ともに同じ目線で保育ができていることに、「横（のつながり）もいいし縦の関係もいい」と絶賛。

角田さんも「お互いの良さを認めつつ、苦手をフォローし合っています。ピアノが苦手なら、得意な先生にお願い。絶対やらなきゃダメはなく、自分の得意なことで活躍できるのが良いですね」

主任の村上重子さんに尋ねると、

ここはまだ新しい園なので、一つひとつが手探りで創り上げていく感覚です。そのため、固定観念に縛られない、新しい意見を柔軟に取り入れやすいとのこと。

 

たとえば、保育以外にかかる負担を軽くするため、書類はタブレットを使って管理。内田さんも角田さんも「書類を書くのが楽」と口を揃えます。IT化によって、情報の共有も簡単にできるようになりました。清掃や消毒作業も業者さんに一任することで、保育に専念できる環境を創り上げています。

労働環境が整っていることで『TOKYO 働きやすい福祉の職場宣言事業所』（東京都）と『健康経営優良法人』（経済産業省）を法人で取得。
これらは有給消化率や残業など、一定の条件をクリアして認定されるもので、休憩時間も休日もしっかりとることができます。

休みの日には、内田さんは映画鑑賞、角田さんは100円ショップ巡りをしてプライベートを満喫しているそうです。

子どもときちんと向き合って
したいこと、やりたいことを感じとる

保育の仕方を伺うと、「乳児は１対1。しっかり時間をとって、個を大切にした保育をしています」と角田さん。幼児クラスになると、少人数で縦割りにして、丁寧な関わりを大切にした保育を行っているそうです。

園の方針は、子どもにしっかり向き合う保育で、大人との信頼関係を築く。その信頼関係がきちんと作られていることは、内田さんが園見学の時に体験したエピソードからも伺えます。

「園児が『抱っこ〜』と来てくれたのですが、その時に保育士と子どもの関係性を垣間見ることができた気がして、この園に決めました。それって、普段からお互いの信頼関係がないとできないことなんじゃないかと思って」

また、環境面でも、子どもたちがのびのびとやりたいことができるように考えています。

例えば園庭。

子ども達が遊ぶには園庭だけでは狭いのでは？と、園舎２階に広々としたウッドデッキスペースを設けました。

園庭は思い切り駆け回れるように幼児が使用し、ウッドデッキは乳児の遊びの場にしているそうです。

また、園庭には、子ども達が摘み取りを楽しめるようにブルーベリーやジューンベリーなど、実のなる木を植樹。畑でジャガイモ掘りなどの収穫体験もありますが、園庭でも収穫できるように庭木を少しずつ増やそうと計画中です。

 

実習は、困難をプラスに捉えて
将来の自分に備えるつもりで

その大変さから、保育士の道をあきらめてしまう人も多いという保育実習。
そのきつい実習を乗り越えて一歩踏み出してみると、「得することがたくさんある」と内田さん。

「1年めは余裕がなくても大丈夫。2年目になると見通しがついてきます」。
そして、今度は「子ども達のためにいろいろな知識を身につけたくなる」のだそう。

角田さんも

「実習は日誌に追われますが、そこで表現力、文章をまとめる力がつく」と前向きに捉えます。また、園を深く見ることができ、仕事は大変でもやりがいがあるとも。そして何より、「子どもたちが見てくれていますよ。楽しんで！」とエールを送ってくれました。

働きやすいと心に余裕ができ、自然と笑顔になれるもの。今回お話しを伺った保育士のお二人も、素敵な笑顔を見せてくださいました。

※撮影時はマスクを外していただきました。

保育士

内田美和さん

24歳　保育士歴４年目
東京都出身　長房みなみ保育園 １年目

 角田萌さん

25歳　保育士歴３年目

神奈川県出身　長房みなみ保育園１年目